ビタミンB12はビタミンB群のひとつで、葉酸とともに赤血球の産生を助け、貧血を予防します。また、他のB群ビタミンとともに動脈硬化の原因となる血中の高ホモシステインを抑制します。鶏レバー、ハマグリ、あさりなどに多く含まれます。効き目としては、ビタミンB12欠乏、高ホモシステイン血症(ビタミンB群として)、睡眠障害、脳卒中の再発防止、高齢者の思考や記憶力の改善(ビタミンB群として)に有効性があると言われています。
他にも、心臓の動脈拡張術(バルーン血管形成)後の血管再閉塞の予防、脚ふらつき症候群、アレルギー、老化、疲労感倦怠感、慢性疲労症候群、アルツハイマー病、糖尿病、心疾患、ライム病、免疫系障害、高コレステロール、肺がん、乳がん、子宮頸がんの予防などに有効性があるのではないかと考えられているようです。
ビタミンB12を摂取する際の安全性については、食品やサプリメントでの摂取は一般的に安全のようです。成人の1日あたりの推奨量は男女ともに2.4μgで、妊娠中および授乳中は2.8μg以上の摂取とならないように注意してください。真性赤血球増加症、巨赤芽球性貧血、レーベル氏病、コバルトやコバラミンにアレルギーがある方、および過剰な方は使用しないでください。クロラムフェニコールを服用している方は、併せて飲まないようにしてください。