ビタミン等の栄養素について詳しく知ろう!

ビタミンAは動物性食品に含まれる脂溶性ビタミンであり、レチノール、レチナール、レチノイン酸の総称です。植物などに含まれているβカロテンは体内でこのビタミンAへと変化します。ビタミンAは、正常な視覚、免疫、生殖に必要不可欠であり、皮膚や粘膜の健康、正常な細胞分化などにとっても大切な栄養素です。現在の日本人の食生活ならばビタミンA(レチノール)が不足するという事はあまりないと考えられます。

しかし、低たんぱくや低栄養状態が続き欠乏してしまうと、夜盲症や角膜乾燥症を引き起こす要因となります。開発途上国では深刻なビタミンA不足の問題が続いており、世界的には子供が失明してしまう一番の原因がビタミンA不足なのです。かといって、ではたくさん摂取すればよいのかというとそうではありません。

ビタミンAを適切に摂取しよう

ビタミンAを過剰に摂取してしまうとかえって問題が生じ始めます。長期間に渡る多量な摂取は、過労・興奮性・精神の変化・食欲減退・胃の不調・悪心・嘔吐・微熱・ひどい汗などの副作用となって現れる可能性があるようです。更年期を過ぎた女性では、ビタミンAの多量摂取は骨粗しょう症や骨折の危険性が増すとも考えられているようです。また、過剰摂取はかんしゃくや眠気、嘔吐、下痢、意識喪失、頭痛、視覚の異常、皮膚の剥離、肺炎などの副作用が懸念されます。摂取しすぎても、足らなくても異常をきたすというわけです。適切な量を維持する事が大切と言えるでしょう。

ビタミンAの推奨量は女性(30から69歳の場合)は700μgRE、男性は(18歳~69歳の場合)850μgREです。平成18年の国民健康・栄養調査によると、女性は平均572μgRE、男性では平均624μgRE摂取していると報告されています。μgREとは、ビタミンA(レチノール)に換算された分量です。一緒に飲んではいけない医薬品として、皮膚疾患治療薬(レチノイド)が挙げられます。また、抗生物質(テトラサイクリン系)、肝臓に有害な作用を示しやすい薬(アセトアミノフェン、アミオダロン、カルバマゼピン、イソニアチドなど)、ワルファリンとの飲み合わせにも注意が必要です。必要に応じて、服用前に医師または薬剤師に相談する事も検討してください。

ビタミン以外の栄養素

ビタミン以外でも栄養素は豊富にあります。その中でも重要な栄養素をいくつかご紹介します。  ▪カルシウム:人体に最も多く含まれるミネラル。骨や歯などを形成しています。骨格を構成する重要な物質で、不足すると骨粗鬆症の原因にもなります。 ▪脂肪:体内のエネルギー源の一つ。細胞膜を構成する成分や生理活性物質として働きます。 ▪食物繊維:脂質・糖・ナトリウムなどを吸収して身体の外に排出してくれる栄養素です。便通などを整えて便秘を防いでくれます。 ▪炭水化物:炭素と水素の化合物で体内のエネルギー源の1つ。不足すると疲労感や集中力が減少します。 ▪タンパク質:体内のエネルギー源の一つです。細胞を構成する主要な成分で、筋肉・臓器・皮膚・毛髪などを構成する働きをしています。 

その他の栄養素について知りたい方はこちら

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ビタミンB₂
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